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2008年10月13日

ノーベル賞と傳來工房?

意匠アルミキャスト(鋳物)、ブロンズキャスト専門メーカーの
傳來工房専務の橋本です。

米国サブプライムローン問題が発端となった世界同時金融不況の暗い話題の中、
先日、われわれ日本人にとって大変明るいニュースがありました。

ノーベル賞の日本人4人受賞ニュースには、本当に驚きました。

物理学賞3名、科学賞で1名、計4名の先生方がこの栄誉に輝きました。
おめでとうございます。

その中でひときわ異彩を放っておられたのが益川敏英先生。


(益川先生写真)

その益川先生が現在教鞭を取られているのが今回紹介する京都産業大学です。

ここに私の好きな建築があります。

京都産業大学図書館

設計:日建設計 施工:鹿島建設

横には、名門「京都ゴルフ倶楽部」(戦後では日本初の新設ゴルフコース)※1
があり、豊かな緑に囲まれた環境にこの図書館があります。

この入り口のアルミ鋳物製デザイン門扉を我々傳來工房がお手伝いしました。

正倉院の校倉造りを引用された建築にマッティングするよう、
梨地模様を付けたドッシリとした角格子のアルミキャストを一体鋳造しました。

伝統と現代を感じさせる程良いバランスの意匠門扉に仕上りました。

(門扉写真)


色々な学校法人の門扉をお手伝いしてまいりましたが
意匠、構造、機能共、完成度の高い仕事でした。

関係者の皆様に感謝しております。
ありがとうございました。


《追記》

ここの図書館報「Lib」に早速、益川先生の《特別寄稿》が掲載されました。

ぜひ、お読みいただき益川先生の独特の感性を感じてください。


とにかく逸話が絶えない益川さんは大の英語嫌いで海外に渡ったこともなく、
パスポートも持っていないらしい。受賞式の後のコメントにも目が離せません。

今、思い出しましたがこの「傳來工房の仕事」を交代で書いている
当社の杉村課長は、ここの京都産業大学のOB!

しかも、益川先生の苦手な英語は、なんとTOEIC 875点!!

これは、あまり知られていない傳來工房の秘密です。

《話の付録》
※1 京都ゴルフ倶楽部

このコースは戦後直後、当時の京都にいた進駐軍の責任者が大のゴルフ好きで
上賀茂神社(現在、世界遺産!)の領地に無理やりつくった。
かなり、もめたらしい。当然だ。

その名残りが、IN17番ショートホールにある。

ティーグランド横の小さい囲いにある木が神事で最も重要な上賀茂神社の
御祭神が天から降りて来られる「御阿礼所(みあれどころ)」なのです。


なんと、京都三大祭の奈良時代から続く「葵祭」の祭前神事は、
この17番ホールそばで早朝、プレー前にひっそりと行われるのであります。