アルミ鋳物、アルミキャスト専門メーカー傳來工房の
専務の橋本昇です。
《大阪産業創造館》 大阪市中央区本町
設計 東畑建築設計事務所
施工 清水建設JV
行政が民間企業支援事業として珍しく成功している事業の建物です。
大阪市経済局が中小ベンチャー企業の支援、創業支援の拠点として
魅力あるセミナーやイベントが毎週行われています。
元気のいい経営者、例えばお洒落なブティックや各種デザイン事務所のオーナー
から広告代理店のマーケッターまで若いファッショナブルな人が多いのも特徴です。
特に独自の感性や技術など、言わばコアコンピタンス(自社の強み)をどう事業
として成功させるかを色々な角度から学ぶことができ、支援も受けられます。
ご興味ある方は、ぜひ一度のぞかれることをお薦めします。
われわれ傳來工房は、
そんな元気のある建築《大阪産業創造館》の
正面、東面、北面の各部位をお手伝いしました。
《正面 右サイドアルミ鋳物ボーダーパネル》
わかりますか?中央よりやや右に黒く写っているパネルです。
《東面 低層部外装パネル》
《北面 外装パネル》
15mmのリブが30mmピッチに規則正しく配列されたモダンな意匠を
東畑建築設計さんが敢えてアルミ鋳物を採用された理由を思い出しました。
今回の外装は、ガラス、SUS、アルミ板など色々な素材をコラージュされましたが
アルミ鋳物の金属でありながらムクの質感と自然なテクスチュアーがシンプルで
モダンなリブにも程よい温かみを持たせられる事が決め手となったようです。
また、アルミ鋳物パネルは、ムクの肉厚が薄部でもt6〜7mmあるため
各種開閉機構や役モノ対応など強度を確保しながら色々な対応がしやすいのも
理由にあげられます。
ふと思い出しましが
日本で初めてアルミ鋳物を《モダンなリブ意匠》として外装に採用されたのは
約30年前、三菱地所さんが設計された東京麹町にあった日本テレビ本社だった。
30年前の当時としてはかなりインパクトのあるモダンな使い方だった。
もちろん我々傳來工房がお手伝いしました。
そういえば当時の日テレをご担当されていた岩井さんが
現在、三菱地所設計代表取締役副社長としてご活躍されている。
しばらく御無沙汰です。
閑話休題、
大阪産業創造館は、交通量の多い本町通りに面した狭小地の高層ビルだけに
東畑建築設計も建築JVも施工業者も色々と苦心と工夫があった。
傳來工房の設計や職人達も搬入や施工に知恵を使ったが
とりわけ、清水建設JVの皆さんの工事計画と対応は素晴らしかった。
良い仕事が出来まして、ありがとうございました。
《余談》
私も傳來工房スタッフも
《大阪産業創造館》で行われる興味あるセミナーには参加し勉強しております。
とにかく面白そうなセミナーが目白押し
特に《藤村正宏氏》など人気マーケティングコンサルのセミナーが
信じられない安い料金で参加できます。
会場中、熱気とやる気ムンムンのセミナーですよ!
その他ワンコインセミナー(500円)などがあり驚きます。
さすが商人の町大阪です。
でも重要ですよこのように国内景気を盛り上げていく姿勢は。
このパワーで不景気を一掃したいですね。
何しろ日本の景気は中堅中小企業が担っていますから!