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2011年04月27日

京都幼稚園大型門扉

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。

今回も京都での物件ご紹介をしようと思います。

ここは東山七条というところ。
東山通りと七条通りが交差する場所で、
南北通り名を並べて地名(住所)とする京都独特の呼称です。


秀吉を祀った豊国神社、三十三間堂、智積院、清水寺、国立博物館等々、
周囲には京都でも特に有名処が数々点在している場所です。

この地から少し山側へ向かい、石段を560段上ったところに、
豊国廟(ほうこくびょう)があります。
豊臣秀吉公の墓所ですね。


この豊国廟への参道の左右に京都女子学園が点在しています。
幼稚園から始まり、付属小学校、中学校、高校、短大、大学、大学院と
中学校以上は女子校となっています。

これだけの学校が集まる中にある参道ですので、
朝夕は女子の園になってしまいます \(^o^ )/
この理由から京都人は豊国廟参道のことを「女坂」と呼んでいます。

学校の出身者としては中村玉緒、元社会民主党党首の土井たか子、 
直木賞作家の山崎豊子などなど。
かなりご年配の方が多いと気付いてしまいました。。

さて、この京都女子学園の幼稚園移転新設工事にてアルミ鋳物メーカーの
傳來工房がお仕事を行いました。


設計は類設計、施工は松井建設。


意匠としては他学校(大学や高校)のデザインを踏襲しています。
サイズは幅4500mmの両開きで高さは剣先まで2100mm有ります。
枠は見付け40mm、見込み50mm。
中央の意匠と合わせて一体鋳造品としています。


これは塗装前のアルミ鋳物です。


ご覧のシンボルマークは京女の象徴である
藤の花を蝶にアレンジしたもの。
卒業生がデザインされたとの事です。

幼稚園のマークもアルミ鋳物で一体で鋳造を行っています。


4月、桜のもとピカピカの園児達がこの門をくぐって
学びにやって来ているの姿を思い浮かべてしまいました。

2011年04月20日

河井寛次郎生誕120周年

京都のアルミ鋳物、ブロンズ専門メーカーの傳來工房専務の橋本昇です。

東日本大震災から一ヶ月半が経過し、
被害の大きさと福島原発問題でいっこうに明るい兆しが見えない。

しかし、全国から温かい支援や励ましの声は衰えることなく続いているのが
何よりも嬉しく、私自身も少しでもお役に立てることを実践し、
一日も早い復旧復興を祈るばかりです。

さて、今年は稀代の陶芸家、いや本人自ら「陶工とうこう」と呼び、
国内だけではなく海外からも今だに高い評価と根強いファンがいる
河井寛次郎生誕120周年です。


本日、4月20日からようやくこの寛次郎生誕120周年展覧会が
地元京都高島屋で開催されます。

私は、今週東京横浜出張中でオープンには残念ながらいけませんが
今度の日曜日には、何が何でも行きたいと思っています。

展覧会紹介サイト↓

《河井寛次郎生誕120周年》です!


よくありがちなアカデミックな陶芸や権威象徴的な陶芸とはまったく違う、
人の心に響き渡る「炎の藝術」です。

《この作品は、川勝コレクションだと思いますが
寛次郎の作品の中でも私が最も愛する作品です。
そう言えば随分前に故井上靖先生のご自宅に伺った時に
このシリーズの一対の作品が応接室に置かれていました。》

この機会にぜひ、
建築家、デザイナーの皆さんに寛次郎の世界を見てほしいと願っております。

我々傳來工房は、
京都五条坂にある「河井寛次郎記念館」開館十五周年を記念し、
寛次郎自身が生前希望していた木彫作品の金属化(ブロンズ・アルミ鋳物)の
お手伝いをいたしました。



《玉に手 ブロンズ 傳來工房鋳作》



《うさぎ アルミ鋳物 傳來工房鋳作》



《猫 ブロンズ 傳來工房鋳作》

鋳作作品写真:東出清彦

この担当を私自身がしたとき、
河井家の皆さんや寛次郎が生前懇意にされていた各界重鎮の方々と
直接お話しをお聞きする機会があり、作品や書籍から見えない
《心の巨人・寛次郎》の姿を学ばせていただきました。


今回の展覧会で寛次郎の孫にあたる鷺珠江(さぎ たまえ)さんが
トークショーとしてお話しされる企画もあります。楽しみです。
珠江さん、頑張って!!
4月20日(水)、23日(土)、24日(日)各日 午前11時、午後2時

《あとがき》
寛次郎の世界の虜になり25年。
私の座右の銘は、寛次郎の詩からいただきました。

「手で考え、足で思う」

合掌