皆さま、お世話になっております!
今回は杉村がアルミ鋳物メーカー「傳來工房」の神社でのお仕事をお伝え致します。
みなさん、神社にお参りに行かれた記憶を辿って下さい。
どこの神社でも「鳥居」というものが有りますよね。
鳥居って何の意味で建ってるのかご存知でした?
「ここから先は神様の領域ですよ」という意味なのです。
鳥居にも何種類かの建築様式があります。
かなり細分化されているみたいですが、
大きく分けて明神(みょうじん)鳥居と神明(しんめい)鳥居となります。
デザインが反ってるか反ってないか、で変わってきます。
鳥居の素材にしても、木製や石はよく見かけますが、
大きなものではコンクリート製や金属製の鳥居も有りますね。
さて、鳥居に取り付けられる神社名を記した
銘板はどこの神社さんでもありますね。
(正式には「神額」と言います)
この神額、素材はほとんどが木製で出来ています。
古いものには青銅の打物
弊社でも昔から製作をさせて頂いているのですが、
アルミ鋳物メーカーの傳來工房として
製作する上ではやはりアルミ鋳物となります。
木製のように色の劣化が少なく、朽ちることも無く、
末永くお使い頂ける神額として納めさせて頂いております。
通常サイズは2.5尺から5尺まで。
「尺」なんてのは僕ら世代でも使った記憶がないですが、長さの単位ですね。
1尺はだいたい30センチです。
私が生まれ育ったのが染屋なので、
今でも家には鯨尺(くじらじゃく(尺を測る定規です))が有ります。
鯨尺の由来は捕鯨大国日本が捕ったクジラを測るために特別に作ったのが。。。
と、そんな訳はなく。。
クジラの髭で作られていたことが由来だそうです。
(ちなみにアルミ鋳物メーカー傳來工房には「鋳物尺」が有ります。
鋳物になる時の収縮率を考慮した定規です)
今回ご紹介するのは特注神額です。
福岡県は西区、飯盛神社にてアルミ製の大鳥居が建てられました。
高さは10数メートル??有りますよね??
アルミ製の鳥居では日本一らしいです。
この鳥居にアルミ鋳物製の神額を納めさせて頂きました。
ちなみにこの鳥居は明神式、神明式、どちらの様式でしょうか!?
神額のサイズは高さ7尺(210cm)です。
両サイドの紋もアルミ鋳物製です。
仕上げはフッ素樹脂塗装をして、部分的に本金箔を貼っています。
某アルミ建材の工場にて仮セッティングして出荷です。
架台はステンレス製で製作しました。
今後神社へお詣りの際は、鳥居を注視して頂き、叩いて頂き、
コンクリート?木?金属?
明神式?神明式?
神額はどない??
な〜んて、ウンチクを述べながら神様の領域へ臨まれてはいかがでしょう。