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ブロンズ・アルミキャスト

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2017年06月30日

鋳物製 楯や記念品

みなさん、こんにちは。
アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。

傳來工房では古くから「建築」に供されるアルミ鋳物製品を
鋳造してまいりました。

この一環として、アルミ鋳物やブロンズ鋳物を使った
記念品や記念盾のお手伝いも多くご依頼頂いています。

例えば。。。
関西二科展で受賞者に渡される記念品。

関西を代表する彫刻家、日高正法先生によるレリーフを
ブロンズ鋳物で鋳造しています。

日高先生の作品は御堂筋ギャラリーにもありますね。


日高正法作 「啓示」

こちらは大阪大学大学院医学研究科様の楯です。
レリーフ作家は石上直先生。

同校を卒業され開業医と並行して彫刻もされてました。


建築に目を移せば、竣工記念として制作のものもあります。
皇居の二重橋高欄の竣工記念としてお世話になりました。

ブロンズ鋳造品で、硫化仕上げ。

裏面には凸文字で一体鋳造した言葉が刻んであります。

このように意匠の一部を思い出として、
建築に携わったご関係者様に制作も行っています。


まずはご相談から!! お気軽に!

2016年10月10日

没後150年 坂本龍馬展

ようやく京都にも素晴らしい秋空の季節がやってきました。

デザインアルミキャスト(アルミ鋳物)専門メーカーの
傳來工房副社長の橋本昇です。

京都三十三間堂前にある国立京都博物館が
紅葉シーズンに合わせ、
今週末10月15日(土)から11月27日(日)まで、
素晴らしい特別展覧会を開催されます。

《没後150年 坂本龍馬展》

十代の多感な頃、初めて手に取った黄色い背表紙の
司馬遼太郎の「竜馬が行く」文庫本8巻。

龍馬が幕末に疾風の如く駆けていく姿にみんな釘付けになった。
とりわけ、私が急いで頁をめくったのが坂本龍馬の「いろは丸事件」でした。


《いろは丸  蒸気汽船》

1867(慶応3)4月 坂本龍馬隊長率いる海援隊での最大の事件です。


《坂本龍馬》


伊予大洲藩よりいろは丸を借り、多額の借金をし
商社として運輸を始めた途端 この事故に遭遇した。

船は沈没、積荷はすべて海の底・・・最悪の事態となった。

その時、龍馬は幕府裁定を回避しつつ
のちの国際法となる『万国公法』を基に
日本で初めて蒸気船の海難事故審判に臨んだ。

そしてなんと徳川御三家の威光を振りかざす
相手側の紀伊藩から莫大な補償金を勝ち取った。

主役の龍馬にうるさ型?の土佐藩重役後藤象二郎が加わり
絶対諦めない覚悟であの手この手で詰めていくこの段は
唾を飛ばしながら紀州藩重役を論破する龍馬と後藤の姿が
浮かぶほどの名場面だ。


さて、日本では千年以上前から安全な航行を確保するために
色々な知恵が今でも残っています。

そのひとつが「澪標(みおつくし)」です。

澪(みお)とは水脈の事、標(つくし)とは表示の事。
澪標とは、浅瀬の航路を示す海の表示板です。


《写真 澪標》

みおつくし(澪標)は古歌にもよまれ
最初に難波江の浅瀬に立てられたといわれています。

《澪標》

もともとの形は、×形のものでしたが天保年間の絵図には
この形をしたものが描かれるようになりました。

維新後明治27年4月、海運や港にゆかりの深い大阪市の市章に
澪標(みおつくし)の意匠が採用されました。


《大阪市章》

1990年、大阪の中心地中ノ島に新しい大阪市役所庁舎が完成しました。


《大阪市役所全景 設計:日建設計様》

この建築に大阪市章である「澪漂」の意匠が
色々な部位に使われていることはあまり知られていません。

その意匠を具現化するために自由な造形性と耐食性の強い
アルミ鋳物が材質として採用されました。

それらアルミ鋳物製品(アルミキャスト)の
意匠図から鋳造製作を我々傳來工房がお手伝いしました。


《アルミ鋳物製 バルコニー手摺り》
澪標(みおつくし)のデザイン部分がわかりますか?
幾何学的な澪標の意匠を上手く引用されていますね。



《正面上部 アルミ鋳物製 FIX面格子》
縦型アルミ鋳物FIX面格子の意匠も高い完成度です。

市役所のある大阪中ノ島には、その他たくさんの傳來工房の仕事が見られます。

「日銀大阪支店」、
「東洋陶磁美術館」、
「大阪中央公会堂」、
「栴檀木橋(せんだんのきはし)」
「水晶橋」

大阪中ノ島に行かれる機会があれば
ぜひ傳來工房の仕事を!

《余談》
紀伊藩が支払いの決まった補償金7万両の実行を渋りに渋った。
約束期限の遅延をくりかえし、ようやく決済された直前直後、
慶応3年11月15日京都近江屋で龍馬が暗殺された。享年33歳


《龍馬 最後の写真 33歳》

龍馬の凄さは、この時期いろは丸事件で決死の覚悟で
躍起になっていたにも関わらず、事故から暗殺までのたった半年の間にも
後藤に大政奉還を提案し、その礎となる船中八策を立案したことだ。

眼前の人生を左右する大問題に全力に取り組みながら
大きな使命の実現に向け、それを遅れの理由にしなかった。

ここにも龍馬の魅力が見える。

2015年04月28日

傳來工房 新パンフレット完成です!

皆さま、こんにちは!!
アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。

ようやく完成致しました。
傳來工房の新パンフレットが!です!

お問合せは、こちらまで(傳來工房HP内)
          ↓
カタログ請求フォーム

新パンフレットと言いましても、
デザインにこだわるアルミ鋳物メーカー傳來工房、
校正、写真にも気を配り、ヒトアジ違います!

まず校正。

いい感じです。

そしてパンフに大事なのは写真(施工写真)ですね。
そこで! 撮影隊を編成! と言ってもカメラ好きの社員と私(助手)2人ですが。
首都圏、関西圏を駆けずり回り決行して参りました。

例えば、こんな感じで都内をウロウロ。

そして、こんな感じで京都をウロウロ。。

京都らしい町屋の軒先の中に侵入しているのが分かるでしょうか??
ちょうど小雨が降っていたのですが、住人の型がわざわざ扉を開けて、
雨宿りしながら中から撮って下さいと。。
京都人気質として「腹黒い」、「性格悪い」等と言われますが、
そんなことは一切おへん!!

アルミ鋳物メーカー、傳來工房の写真としては
透かしパネルを中心に
この物件、

あの物件と盛りだくさん。


アルミ鋳物メーカー、傳來工房新パンフレットの
お問合せ先は、こちらです!
     ↓
カタログ請求フォーム

ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました!

2013年04月30日

香道の仕事

アルミ鋳物による意匠キャスト専門メーカーの
京都の傳來工房専務の橋本昇です。

京都は桜も散り、いよいよ初夏の季節に入りました。

この季節、茶道、華道など
日本の伝統文化の催し物が京都ではたくさん開催されますが
今回の傳來工房の仕事は、「香道(こうどう)」に関わる紹介です。

香道とはひとことで言うと、
香りを焚き、味わい、楽しむというものですが
実は非常に奥深く
作法、書など日本人として香りを通して
磨くべき感性を高めるものといえます。


その香道の中で非常に大きな役割が「お道具」です。

傳來工房では古くから志野流、御家流(おいえりゅう)の
金属によるお道具を納めさせていただいたおります。

【林檎のような形の焚き殻入れ】
材質:錫(すず)
仕上げ:鏡面磨き仕上げ


手に取ると大きさがおわかりりだと思いますが本当に小さなお道具です。


灰押さえや箒(ほうき)など香炉の中に使うお道具を入れる
【建 たて】
材質:錫(すず)
仕上げ:鏡面磨き仕上げ

手で持つと、本当に小さなものですが
ものづくりとして高い完成度を求められます。

傳來工房の仕事は、
建築デザインに関わるアルミ鋳物内外装や
モニュメントなどアートワークの大きな金属の仕事だけではなく
香道や茶道など日本独特の凝縮された世界のお手伝いを
現在も行っております。

付録【京都の風景】

京都上賀茂 大田神社の約25000株の
杜若(かきつばた)がポツポツと咲き始めました。

上賀茂神社のすぐ近くにあり、平安時代から名所として
色々な歌に詠まれ、雅な京都の初夏を感じられます。


2011年12月13日

追手門学院大学1号館 AACA奨励賞受賞!!

2年前に傳來工房にてお世話になった追手門学院大学(設計:三菱地所設計)が
日本建築美術工芸協会(AACA)の23年度奨励賞を受賞しました!!


AACA賞とは建築物をそのデザインや機能で評価を行うだけではなく、
建築と芸術(美術工芸)が一体となったものである点、
さらに施主であるお客様が参加していただいたこと。
これらの総合的な評価によって授与される賞です。


追手門学院大学1号館は鋳物の外装パネルで
ガラス箱のような本体を巻いてしまうという設計で、
日本伝統工芸である鋳物の技術に負っており、
この点が審査員の評価を得、奨励賞の受賞に至ったものとの事です。

2011年12月7日、東京は建築会館ホールにて授賞式典が行われ、
傳來工房を代表して行って来ました。


今回お世話になった三菱地所設計の専務、大阪支店副支店長、
そして今回追手門の御担当者である上海事務所首席代表と席を同じくし、
緊張を隠せない状況でしたぁ。 

会場には建築家の先生方、そして工芸作家の先生方が多数参加されておられ、
またご来賓として文化庁から芸術文化調査官が招かれていることからも
一般の建築関係の式典ではない雰囲気です。

表彰式は進み、壇上へ上がりご担当者への表彰が有り、無事に式典は終了。


少し休憩があった後に懇親会が始まり、なごやかな雰囲気のまま会は終わりました。


傳來工房の歴史にまた1点、名建築が加わった日です!
機会を頂いた方々へ感謝です!!