こんにちは!
アルミ鋳物、アルミキャスト専門メーカーの
京都傳來工房専務の橋本昇です。
今日から8月。
なぜか本日の京都の暑さはまだマシですね。
今回は傳來工房「アートワークの仕事」のご紹介です。
1984年、東京駿河台下に「大正海上本社ビル」が建設された。
(現名 三井住友海上火災駿河台ビル)
建築設計は、当時の日建設計を代表する建築家 林 昌二氏。
当時では斬新デザインな二脚型構造の超高層ビル(103.5m)が建築された。
その二脚の大きな間からアプローチ越しに中庭が見える。
その中庭に設置されるモニュメントを
国際的な現代美術の彫刻家、
清水九兵衛氏(きよみず きゅうべえ)に依頼された。
久しぶりに現地に訪れたが
とにかく彫刻作品のスケールの大きさに驚く。
同時に約20年前に建設された事を
全く感じさせない凛とした空間を感じる。
作品名「朱龍」
朱色の龍がひょうたん型の水面に飛び込み、
頭とそして胴体の一部を出した姿をデフォルメし表現された。
このモニュメントを傳來工房で
構造設計し京都本社で鋳造し施工した。
材質は、アルミキャスト(アルミ鋳物)
仕上げは、アクリルウレタン塗装に表面欠き削り仕上げ+クリアー塗装
第10回吉田五十八賞《建築関連美術の部》受賞。
ほんとうに素晴らしい作品のお手伝いをしたことを誇りに思う。
【訃報】
先日84歳で九兵衛先生が他界された事を出張先で知り、
昨日7月31日京都東山大谷本廟での告別式で先生とお別れをしてきた。
そういえば約20年前「朱龍」完成した年の10月、私の結婚式に出席をお願いし
素晴らしいスピーチも頂戴した事を思い出した。
私の大好きなギボシの花が咲き乱れる向こうに「朱龍」が踊る。
合掌
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