最新鋳造システム
Vプロ設備による鋳物製品の製作工程は、まず定盤と呼ばれる精密に平面が出ている板の上に原型が設置されたものが準備されます。この定盤が右図(1)のようにターンテーブルに載せられ自動的に砂型に置き換えられる仕組みになっています。この際、Vプロ設備では薄い袋状のフィルムに包まれた砂にスタンプのように原型模様が転写され、袋内はバキュームにより真空状態にして砂を固めます。ちょうど、布団圧縮袋を想像してください。通常は型となる砂を固めるために薬品を砂に混入し、何時間もかけて手間を要し固めるのに対し、バキューム方式では、数十秒で自動で砂を固めることができます。転写された砂型は右下(2)のようになります。
※Vプロ:バキュームプロセス
(2)の砂型は下方の型となり、これと対象となる砂型をこの型の上に載せます。このとき、模様になる部分が中空となります。この中空の部分に左(3)のように約800℃にも熱したアルミ合金を注入します。これも、従来は人の手で汲み上げ注入しており、作業員の火傷なども日常茶飯事のことでしたが、今の弊社Vプロ設備は、コンピュータ制御により湯入れが自動化されている最新のシステムです。(図(3))
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(1)ターンテーブルに設置された木型 |
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(2)木型からバキューム方式で成型された砂型 |
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