感謝
二三日暖かったと思えば今日はだいぶ冷え込んでいます。
三寒四温しばらくこういった日々が続きます。
くれぐれも体調には気を付けたいものです。
2月いっぱいで、53年間傳來工房に勤務されたMさんが退職されました。
傳來工房では、退職日に社員全員が集まり、花束を贈呈し、社員全員の手で作った
アーチの下をくぐるのが習わしとなっています。
今回出張で参加できなかったので、昨夜夕食に招待し
思い出話に花を咲かせました。
中学卒業後、鋳造現場一筋。
技術的には、傳來の宝物のような存在です。
68歳ですが見た目はまだまだ若く、せめて70までと引き留めたのですが
まだ元気なうちに幕引きをしたいとのことでした。
それでも、必要な時はいつでも言ってもらえれば顔を出してくれると
言うことなので、快く皆で送り出しました。
10年ぐらい前、夢の中に白髭を生やした仙人のような老人が出てきました。
私に、『お前の夢は何だ?』と聞いてきました。
しばらく考えたのち、『社員が定年退職を迎えた時、良い会社に勤められて良かったなーと
しみじみ言ってもらえる会社にすることです。』と答えました。
そうするとその老人は、ニヤッと笑って消えていきました。
それ以来その言葉を実現すべく会社経営をしてきました。
食事の後、Mさんが『良い会社に勤められて幸せでした。』と言ってくれました。
思わず涙が出るほど嬉しかったです。
まだまだゴールは遠いですが、より良い会社にするべく頑張りたいと
新たに決意しました。