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2006年11月14日

♪♪お江戸日本橋 〜

京都のデザイン アルミ鋳物、アルミキャストメーカー 
傳來工房専務の橋本昇です。

この唄ご存知の方おられますか?

♪♪お江戸日本橋 七つ立ち
  初のぼり 行列そろえて アレワイサノサ
  コチャ 高輪 夜があけて 提灯けす コチャエ コチャエ ♪♪

この歌を聞くと小学五年の切手収集の真似事をしている時、
安藤広重の「日本橋」の切手を見て、当時の華やかな江戸
風情を良く表わしている図案に憑かれたように見入っていた
事を思い出します。

日本橋は、今から約400年前の1603年に江戸幕府が五街道
の起点として定められました。そして明治44年1911年、現在の
石造二連アーチの道路橋として完成しました。

その時、橋中央にブロンズ製(青銅鋳物)「日本国道路元標(もとひょう)」が
設置されました。これが現在の国道の起点となるものです。(重要文化財指定)

昭和42年都電廃止に伴いこの元標柱が現在置かれている橋の袂(たもと)に移設され、
橋の中央には新しく元標プレートが起点として設置されました。
この文字は当時の佐藤栄作総理大臣の筆によるものです。


そして傳來工房の出番です。

この元標プレートの真上になんと空中に道路元標をアルミ合金鋳物で復元したのです。
江戸時代の人が見たらびっくり仰天し驚くでしょう。


当社で重文の元標を精密に意匠図面化し、木型、粘土、石膏素材を駆使しながら原型を製作し、
空中に設置するため、ブロンズの約1/3の比重であるアルミ鋳物で完全復元を傳來工房で行いました。

思い出しましたがこの設置工事の時は命がけで、
お上より首都高の車を止めずに施工せよとの御達し。
ガンガンに飛ばしてくる車の真横でこれほど揺れるか思うくらい架橋が上下に揺れ、
本体とブラケットとの連結に手間取った事、手間取った事。

ぜひ、三越日本橋店でお買い物帰りの息抜きに
「傳來工房作 アルミ鋳物の空中日本橋元標」のご見学を!

日本の道は、傳來工房作の日本橋元標から始まる。

2006年11月02日

立命館大学

最近、観光バスがやたらと増え始めて、
京都がいい季節になってきたんやなぁ〜、
とつくづく思う今日この頃。

皆さま、お元気でしょうか??
杉村 です。


傳來工房では昔から学校法人のお仕事をたくさん頂いております。
その中で、最近に施工させて頂いた「立命館学園本部 法科大学院」
をご紹介します。


場所はJR山陰本線の二条駅のまん前。
近くには二条城や、神泉苑、少し南に行けば
新選組の壬生寺などがある場所です。

さて、傳來工房でのお仕事は、外構の門扉とフェンスです。
四角形の敷地のうち、3面をアルミ鋳物製のフェンス、
門扉で囲っています。


意匠は勿論、傳來工房デザイナーの手によるものです。
設計の山下設計さんと打合せを重ね、ディテールを詰めに詰めて、
ようやく最終形にたどりつきました。

デザインをするにあたっては、クラシックな建物に
合うように、意匠を厳選しました。
また京都らしさ、を表現する為に、植物の「藤」をモチーフに入れ込んでいます。
「藤」は有職模様でもよく使われていた伝統柄。
有職=平安時代=京都とイメージを膨らまして。。


ちなみに、「立命館」と学校名の銘板が正面に見えますが、
こちらも傳來工房製で、ブロンズ鋳物です。
さらに言うと、立命館の創始者である西園寺公のお顔の
ブロンズレリーフが建物内部の玄関ホールに設置されてます。

レンガなどもヨーロッパから輸入されたとの事。
建物、外構とも重厚感があって、京都に新しい有名建築物が
登場!!と感じさせます。