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2007年11月21日

犬矢来(いぬやらい)

さて、今回の探訪日記は私、杉村が和風建築の部位を
現代建築にて再現した物件をご紹介します。

京都での建築で町家作りという様式が有ります。
その一部で犬矢来(いぬやらい)というものがあります。
見れば、「知ってる!」と思われるでしょうね。


祇園の花街などでよく見かける様式で、
雨の跳ね返りから家の壁を保護したり、
泥棒が塀をよじ登るのを防いだり、と言った役目をしているそうです。
また軒先での「雨宿りご遠慮して下さい」と言う見解も。

京都人の「いけず(京都弁の意地悪です)」な部分でしょうか。。

通常では竹を使って組み上げて行くのですが、
設計担当者から傳來工房にお声が掛かると言うことは。。
当然にアルミキャストで再現となります。

さて、ここは大阪の南の方。
瓜破(うりわり)斎場です。
設計は日建設計。

外構のフェンス、及び電動大型門扉にて「犬矢来」をイメージした
デザインを現代風にアルミ鋳物で製作をさせて頂きました。

門扉はW7000mm×H1300mmの電動片引き戸が2ヶ所あります。
戸袋部をデザイン同じでフェンスにしています。

テクスチャーは少し大きめの梨地です。
それぞれの桟はW40mmでRを1700程度にしています。
シンプルな曲線が非常に綺麗に映えています。

この門扉の横にはこれまた同じデザインで直立のフェンスも
併せて製作しました。


竹シリーズは他にもこんなんを作っています。
同じく門扉とフェンスですが、こちらは節目を表現して、
より竹に似せたデザインになっています。

アルミキャストの表現力の自由さを存分に設計に反映された
事例です。

瓜破斎場のほうはお時間有れば是非覗いて下さい!
(と、軽く言える場所ではないのですが。。。)