こんにちは!
アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です!
いよいよ今年も大詰めですね。
この頃になれば朝には氷が張り、雪が散らつくイメージが強いのですが、
今年もまた暖かい年末の京都になっています。
さて今回は地下鉄、コスモスクエア駅のご紹介です。
ハイカラな名前ですが、
大阪市交通局の地下鉄中央線にある駅です。
近隣には「なにわの海の時空館(海洋博物館)」や
若い人達がライブなどでよく使う
「Zepp Osaka(イベントホール)」があります。
設計は大建設計、施工は大成JV。
さて、駅構内ですが地下に降りて行き、
プラットホームに立って見上げてみて下さい。
そうです、今回、アルミ鋳物の傳來工房が御世話になった部位は「天井」です。
ローマ時代から主に教会で使用されてきた建築方法で
ヴォールト天井と言うものがあります。
ヨーロッパなどに旅行するとよく見かけますね。
もともとはアーチを石造りや煉瓦、
或いはコンクリートで作っていた曲面天井らしいのですが、
これをアルミ鋳物で表現しました。
サイズは柱間で5000mmです。
この間でアルミ鋳物を8分割して納めています。
深さは1000mmと500mmの2タイプを製作しました。
かなりの奥行が出ていて天井が広く感じられます。
テクスチャーはお馴染みの(?)和紙模様。
施工時には天井躯体からは吊りボルトにて固定をしており、
ルーズホール等を駆使し、隣り合う鋳物と平坦に納まるようにしています。
ただ、基本はアルミ鋳物商品の製作精度が重要になってきます。
特に今回のような局面商品では木型精度が重要となります。
また鋳造後、アルミ鋳物は歪みも出てきますので、
矯正を行う仕上げ精度も同時に求められます。
このように、難易度の高い意匠の凝ったオーダー製品を
デザインし、設計、生産を行うお手伝いを傳來工房は行ってきました。
こんなん出来るかな?と思われる時には是非お声をお掛け下さい!
今年はほんとうにありがとうございました!!
来年も傳來工房の探訪日記はドンドコと(関西風擬態語です)気張って参ります!
皆様、よいお年をお迎え下さぃ!