「なんじゃこりゃぁ〜」(もういいですか?)の大発見から3週間、
立命館大学のご担当者が清見寺へ赴き、複製のお願いをされ、お寺側が快諾。
中学高校を含む各キャンパスに複製を設置する計画が立ちあがり、
傳來工房にお声を掛けて頂きました。
一旦、傳來工房にてお預かりをするのですが。。
なんせ石膏ですから、値段付けられないですから、
細心の注意を払って持帰り、ビクビクものです。
傳來工房での仕事としては、まず石膏原型の複製を造る事です。
出来るだけ早くオリジナルはご返却をしなければお預かりは怖くて怖くて。。
石膏原型を破損しないように、汚れが付かないように、離型材を塗布し、
シリコンを何層かに塗り込み、シリコン型取りを行います。
写真では凸のように見えたりしますが、実際は凹んでます。
そして、このシリコン型に石膏を流し込んで固まれば復元の完成です。
この複製石膏原型を元にブロンズ鋳物を製作して行きます。
同時に原型製作、鋳造のお手伝いをさせて頂いたのが
中川小十郎氏のレリーフです。
中川家は古くから西園寺公に仕えていたそうです。
西園寺公からは信望が厚く、西園寺公が文部大臣時代に
秘書官に任命されています。
西園寺公の私塾である「立命館」の継承を申し出て
これを許され立命館大学の創設者となります。
ちなみに中川小十郎氏、世界的に活躍し、
ニューヨーク近代美術館に永久保存の作品を
手掛けた巨匠である流政之氏のお父さんです。
中川小十郎氏のレリーフは立命館の前理事長である川本八郎氏のご推薦で、
作家の故杉村尚氏に原型をお願いしました(彫刻家・京都教育大名誉教授)
こうして京都に密接な関係のあるお二人のレリーフが完成。
立命館の各中学、高校、大学の施設に設置を致しました。
下の鋳物の銘板は川本八郎氏の直筆にて製作をしています。
そう言えば当時(7年前)、倉木麻衣が立命館の学生だったので、
何かと用事を作っては学内をウロチョロしたのですが。。。
結局は姿を発見出来ず悔しい思いをした事が。。
チャンチャン、でした〜