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2010年10月26日

関西大学

アルミ鋳物によるアートワーク、建築意匠専門メーカーの
傳來工房専務の橋本昇です。

木枯らし1号が吹き、急に寒くなったと思ったら
もうフィギアスケートのグランプリシリーズが始まった。

10月23日名古屋で行われた第一戦NHK杯では
男子の部で高橋大輔選手がショートプログラム、
フリー共トップでダントツの強さの優勝を飾った。


彼が前回のバンクーバー五輪で日本人男子初の
胴メダルを獲得してから、素人目から見ても
技術、表現力共、著しく進化していると思う。

現在、高橋選手の所属は関西大学大学院と書かれている。
もう一人のポープ織田信成選手も関西大学だ。
今やこの関大なくして日本のフィギアスケート男子はあり得ないほどだ。

この関西大学は、大阪京町堀に
1886年関西初の法律学校「関西法律学校」として創立。

特に建学の精神である「正義を権力から護れ」を
教育の理念「学の実化(じつげ)」として
学問とその実践に重きを置いているところは、
各産業界から共感される方も多い。

その創業の精神と歴史を刻む目的として
「100周年記念会館」が建設された。

設計:竹中工務店大阪設計部

そのシンボルとしてホール中央の大型モニュメントを傳來工房が制作した。


材質;アルミ鋳物(アルミキャスト) 
    松煙イブシ仕上げ  H:3000mm

書きながら思い出したが、
この大きな金属のモニュメントを建築内部に設置するには分割搬入し、
現場で組み立てるしかないがその時、このモニュメントのデザイン責任者が
無理を私に依頼してきた。

分割したモニュメントを建築内部でボルトやビスで組むのではなく、
傳來工房京都工場と同じようにこの建築内でアルミ鋳物の部位を
アルゴン溶接仕上げて完成させて欲しいという要望があった。

つまり、これだけの大型彫刻をアルゴン溶接し仕上げるには、
この建築内に工場設備と同じ機材と熟練職人を使うしかなかった。

現場所長は、日中は内装仕上げがあるからこの作業はNGだと言う。

熱心な要望もあり、連日現場作業終了後、徹夜作業で
大型モニュメントを建築内部で制作した。

あとにも先にもこんな出張工房の仕事はこれだけでした。

完成し大学関係者、竹中工務店の皆さんに大変喜んで頂き、
苦労も吹き飛び、懐かしく思い出に残る仕事です。

これから高橋選手が出てきたら、
この関大モニュメントの仕事の思い出が出てきそうです。

《余談》
関西大学では大学歌のことを校歌と呼ばず、
「学歌」と呼び、あの山田耕作が作曲した。

面白いのは、応援歌で「マグマ大使」の主題歌を
替え歌で「関大マグマ」を歌うらしい

【関大マグマ】
千里が生んだ正義は関大 勝利の凱歌をあげるため
負けじだましの根性だ KANDAI ファイトファイトファイト
飛び出せ関大 勇気を持って 今日も関大に勝利あり


そう言う私も学生時代、西京極球場の同立戦でグレーター立命館相手に
「同志社アトム」を大声で歌っていたことを思い出した・・・

【同志社アトム】
苦難超えて ラララ 理想の彼方
行くぞ我等 勝利の限り
心雄雄しく ラララ 未来の子
皆のあこがれ 同志社アトム

本当の余談になりました・・・

2010年10月21日

愛媛県、松山市

ここは海を越え四国の愛媛県、松山市です。
松山市と言えば、1番に思い浮かぶのが「道後温泉」ですね。
日本三大古湯として非常に有名です。
3千年前からあったそうです。スゲェ〜。

慌しい毎日。。
のんびりと温泉に浸かってボッケーとしたいものです。


さて、歴史の古い傳來工房が、またまた歴史の古い道後温泉で一体何を?!
歴史対決か、はたまた歴史コラボか。。?
と御期待の皆様! 申し訳ございません。
今回、道後温泉を後にします。

夏目漱石の小説「坊ちゃん」の中に道後温泉は登場するのですが、
登場人物が道後温泉に行く時に利用した電車が
後に「坊ちゃん列車」と親しみを込めて呼ばれるようになったそうです。


さぁ、「坊ちゃん列車」に乗り込みましょう。
運営会社は伊予鉄道さんで、
昔はほんまもんの如く、石炭を燃やし蒸気の力で駆動していたとの事ですが、
今走ってる電車は復元ヴァージョンで、ディーゼルエンジンを使用しているらしいです。
このように駅に着くと駆動車輌を線路上で回転させて方向を変えます。


さて、アルミ鋳物メーカーの傳來工房、この坊ちゃん列車で一体何を?!
と御期待の皆様! 再び申し訳ございません。
このまま終着駅まで坊ちゃん列車に揺られます。。

坊ちゃん列車の最終駅は「松山市駅」と呼ばれるのですが、
これはJRの「松山駅」と混同を避ける為だそうです。


さてさて皆様、大変お待たせしました!!
今回はひじょ〜に前フリが長くなってしまいましたぁ。
アルミ鋳物メーカーの傳來工房がお手伝いしましたのが、
この「松山市駅」です!!


設計は石本建築さん
施工は大林組さん

アルミ鋳物を多く使われた駅舎となりました。
外柵です。


軒部の透かしパネルです。


そして柱の上のカバーもアルミ鋳物となっています。


これは形状複雑になっており、設計、製作担当者がかなり苦労をしました。
そして、工事自体も夜間工事となり、街が寝静まった夜中に職人さんお疲れ様でした!


今回の松山観光の旅はいかがだったでしょうか?
失礼致しました。。