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2011年06月29日

村野藤吾 京都作品X

アルミ鋳物による意匠パネル専門メーカーの
京都傳來工房専務の橋本です。


私の愛読書、井上靖著作「忘れ得ぬ芸術家たち」には
超一流の十数名の芸術作家を評されています。


その中に建築家が一人だけ紹介されています。

それが村野藤吾です。
もちろん、建築設計の世界では押しも押されぬビッグネームです。
しかし、井上靖が芸術作家として選出された評価は、非常に興味深い。

その巨匠建築家・村野藤吾の建築作品の中で、京都にある作品は
「都ホテル佳水園」や「宝ヶ池プリンスホテル」などが有名ですが、
お寺を設計されていることは、あまり知られていません。
それが市内の中心地にあります。


「一行寺 いちぎょうじ」 堀川五条下ル西本願寺前

このお寺は、「浄土真宗総本山 西本願寺」を守護する寺院で
檀家を持たない格調高い寺院です。

京都の人でもこの寺院の存在をご存知ない方も多いと思います。

われわれ傳來工房は正面、北面のアルミ鋳物外装パネルの製作をお手伝いしました。


近づいて見ると清楚な娑羅双樹の葉がアルミ鋳物により立体的な凹凸で描かれています。


見上げ上部のアルミ鋳物スリットも有機的な意匠が印象的です。


村野作品は、全体のフォルムも細かなディティールにも
このような造形的な表現が特徴です。

そのため、自由な立体表現が全てに可能なアルミ鋳物の素材を
村野藤吾が多く利用した理由が良く理解できます。

西本願寺では、本年4月から親鸞聖人750回大遠忌法要を
来年1月まで営まれています。


ぜひ、京都の西本願寺にお立ち寄りされ、
一行寺にもご見学されることをおすすめします。


さらにお時間があれば、西本願寺から近い
傳來工房京都本社のアルミ鋳物工場見学と環境整備視察にいかがですか?

従業員一同心よりお待ち申し上げます。

《あとがき》

昨年他界した元会長 橋本奈良二(実父)が
親しかったこの一行寺の那須住職様に
生前、自分の戒名を約束していたらしい。

傳來工房の中興の祖として
また、ニックネームの《船長》や
愉快な人生を歩んだ亡父を感じる
素晴らしい戒名のご協力をいただきました。

戒名:傳來院寧樂願船居士

ありがとうございました。 合掌

2011年06月28日

大阪大学レリーフ製作

こんにちは!
アルミ/ブロンズ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。

さてさてやってきました。
大阪府の吹田市です。
ここは「大阪大学」
キャンパスとしては吹田市、豊中市、箕面市に点在し、
そして大阪市内には中之島センターが有ります。

今回、メインである吹田キャンパスにて傳來工房が
お世話になったのは人物のレリーフ像です。

基礎工学部創立50周年を記念して、同窓会が寄贈されました。
横65cm、縦75cm、厚みは3センチのブロンズ鋳物製です。

この方は「正田健次郎」氏。
数学者であり、大阪大学総長、基礎工学部部長を歴任され、
文化勲章、勲一等勲章、勲一等旭日大綬章を受章されています。

さて、ここで正田氏と言えば、思い当たる方もおられると思います。
はい、ピンポ〜ンです。
皇后の美智子様の旧姓が正田様ですね。
正田健次郎氏は美智子様の叔父さんにあたる人になります。

正田健次郎氏の実弟、美智子様のお父さんに当たる方が
日清製粉グループ本社の社長や会長を歴任された正田英三郎氏です。

日本のロイヤルファミリーという書籍に正田家のファミリーツリーを発見。
見てみると各界、特に学問分野でご活躍されている
有名な方が非常に多くおられます。
いやいや、本当に凄い方々です。

ブロンズ像の横に、正田先生のお言葉を記した真鍮銘板。
これは古くから壁に設置してあった銘板を綺麗にお化粧直ししました。


そして基礎工学部の沿革をステンレスエッチング板にて製作。


また基礎工学部のシンボル、こちらもステンレスのエッチングにて製作。


最後に、序幕を設置して贈呈式に臨みます。

皆様も肖像レリーフをお考えの時はお声をかけてください!!