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2014年07月19日

橿原神宮(かしはらじんぐう)

橿原神宮(かしはらじんぐう) 奈良県橿原市

意匠金属製作専門メーカーの京都傳來工房 副社長の橋本昇です。

初代天皇である神武天皇を祀るために
今から124年前に官幣大社として創建された。

明治時代に出来た新しい社でありますが、紀元祭や神武天皇祭など
現在も皇室参拝がある由緒正しい神社です。

先日、お取引の造園業者様が創立30周年式典を
この橿原神宮内の会館で執り行われました。
私も是非とのお誘いを受け、約20年ぶりに橿原神宮に伺いました。


式典まで少しの時間がありましたので、
永年に亘り本殿の「吊り灯篭」のお手伝いをいたしました仕事を
確認してまいりました。

夕まずめの静かな境内に足を踏み入れると、
凛とした静寂に心が洗われる気持ちになります。


我々傳來工房がお手伝いした吊り灯篭は、
本殿正面上部から本殿内部回廊周囲に設置されています。

全国の素晴らしい神社から数多くの仕事をしてまいりました。
歴史に残る、素晴らしい神社のお手伝いは、
私達ものづくりの大きな励みになります。

ライトアップイベントに、吊り灯篭も映えていますね。

2013年03月26日

和の傳來作品

お元気ですか! アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です!

思い起こせば1200年前(いやいや、それはムリがありますな)
傳來工房が産声を上げた平安時代。
当時はアルミではなく、ブロンズの鋳造を行っており
「傳來」の銘で蝋型鋳造の仏具や神具を鋳造した記録が残っています。

時を経て平成25年の現在でも、そのDNAに潜んでいる
和魂を継承をしており、年に何度か神社仏閣のお仕事をしています。

例えば、「神額(しんがく)」
こっから、神の領域ですよ!
と神社の入り口にある鳥居の上に掛かっていますね。

ほとんどの神額は木製なのですが、
朽ちなく変形もなく、かつ軽いアルミ鋳物製神額を
傳來工房では製作しています。

部分的にですが本金箔を貼って鳥居に飾られます。
貴方の街の神社にも傳來工房鋳造の神額があるかも、です。

また境内に吊られる灯篭も製作しています。
こちらは現代の素材を使いステンレス製です。

こちらは三方(さんぽう)と呼ばれる神具です。

神事などでお供え物を載せたりする台ですね。
素材はアルミ鋳物製、そして本金箔仕上。

一口に金箔と言っても多種多様あるのです。
24Kの純金箔もあるのですが、通常は
銀と銅を混ぜて金の純度が58.82%以上のモノが金箔と呼べるそうです。
その中でも純度が高い1号金箔を三方で使用しました。

ちなみに金閣寺も1号金箔です。


金閣寺(注:傳來工房施工ではございません)

ただし、金閣寺は通常の厚み(0.1ミクロン)の
5倍の厚さの箔を使用されているらしいです。

価格のたか〜いウレタン塗装で金色ってのもあるんですが、
やっぱりホンモノの金の輝きには適いません。
本当にピカピカ輝いていますね。

2011年06月29日

村野藤吾 京都作品X

アルミ鋳物による意匠パネル専門メーカーの
京都傳來工房専務の橋本です。


私の愛読書、井上靖著作「忘れ得ぬ芸術家たち」には
超一流の十数名の芸術作家を評されています。


その中に建築家が一人だけ紹介されています。

それが村野藤吾です。
もちろん、建築設計の世界では押しも押されぬビッグネームです。
しかし、井上靖が芸術作家として選出された評価は、非常に興味深い。

その巨匠建築家・村野藤吾の建築作品の中で、京都にある作品は
「都ホテル佳水園」や「宝ヶ池プリンスホテル」などが有名ですが、
お寺を設計されていることは、あまり知られていません。
それが市内の中心地にあります。


「一行寺 いちぎょうじ」 堀川五条下ル西本願寺前

このお寺は、「浄土真宗総本山 西本願寺」を守護する寺院で
檀家を持たない格調高い寺院です。

京都の人でもこの寺院の存在をご存知ない方も多いと思います。

われわれ傳來工房は正面、北面のアルミ鋳物外装パネルの製作をお手伝いしました。


近づいて見ると清楚な娑羅双樹の葉がアルミ鋳物により立体的な凹凸で描かれています。


見上げ上部のアルミ鋳物スリットも有機的な意匠が印象的です。


村野作品は、全体のフォルムも細かなディティールにも
このような造形的な表現が特徴です。

そのため、自由な立体表現が全てに可能なアルミ鋳物の素材を
村野藤吾が多く利用した理由が良く理解できます。

西本願寺では、本年4月から親鸞聖人750回大遠忌法要を
来年1月まで営まれています。


ぜひ、京都の西本願寺にお立ち寄りされ、
一行寺にもご見学されることをおすすめします。


さらにお時間があれば、西本願寺から近い
傳來工房京都本社のアルミ鋳物工場見学と環境整備視察にいかがですか?

従業員一同心よりお待ち申し上げます。

《あとがき》

昨年他界した元会長 橋本奈良二(実父)が
親しかったこの一行寺の那須住職様に
生前、自分の戒名を約束していたらしい。

傳來工房の中興の祖として
また、ニックネームの《船長》や
愉快な人生を歩んだ亡父を感じる
素晴らしい戒名のご協力をいただきました。

戒名:傳來院寧樂願船居士

ありがとうございました。 合掌

2011年05月31日

アルミ鋳物製 「神額」

皆さま、お世話になっております!
今回は杉村がアルミ鋳物メーカー「傳來工房」の神社でのお仕事をお伝え致します。

みなさん、神社にお参りに行かれた記憶を辿って下さい。
どこの神社でも「鳥居」というものが有りますよね。
鳥居って何の意味で建ってるのかご存知でした?
「ここから先は神様の領域ですよ」という意味なのです。

鳥居にも何種類かの建築様式があります。
かなり細分化されているみたいですが、
大きく分けて明神(みょうじん)鳥居と神明(しんめい)鳥居となります。
デザインが反ってるか反ってないか、で変わってきます。


(明神鳥居)


(神明鳥居)

鳥居の素材にしても、木製や石はよく見かけますが、
大きなものではコンクリート製や金属製の鳥居も有りますね。

さて、鳥居に取り付けられる神社名を記した
銘板はどこの神社さんでもありますね。
(正式には「神額」と言います)

この神額、素材はほとんどが木製で出来ています。
古いものには青銅の打物
弊社でも昔から製作をさせて頂いているのですが、
アルミ鋳物メーカーの傳來工房として
製作する上ではやはりアルミ鋳物となります。

木製のように色の劣化が少なく、朽ちることも無く、
末永くお使い頂ける神額として納めさせて頂いております。

通常サイズは2.5尺から5尺まで。
「尺」なんてのは僕ら世代でも使った記憶がないですが、長さの単位ですね。
1尺はだいたい30センチです。
私が生まれ育ったのが染屋なので、
今でも家には鯨尺(くじらじゃく(尺を測る定規です))が有ります。
鯨尺の由来は捕鯨大国日本が捕ったクジラを測るために特別に作ったのが。。。

と、そんな訳はなく。。
クジラの髭で作られていたことが由来だそうです。
(ちなみにアルミ鋳物メーカー傳來工房には「鋳物尺」が有ります。
鋳物になる時の収縮率を考慮した定規です)

今回ご紹介するのは特注神額です。
福岡県は西区、飯盛神社にてアルミ製の大鳥居が建てられました。
高さは10数メートル??有りますよね??

アルミ製の鳥居では日本一らしいです。
この鳥居にアルミ鋳物製の神額を納めさせて頂きました。
ちなみにこの鳥居は明神式、神明式、どちらの様式でしょうか!?

神額のサイズは高さ7尺(210cm)です。

両サイドの紋もアルミ鋳物製です。

仕上げはフッ素樹脂塗装をして、部分的に本金箔を貼っています。

某アルミ建材の工場にて仮セッティングして出荷です。
架台はステンレス製で製作しました。

今後神社へお詣りの際は、鳥居を注視して頂き、叩いて頂き、
コンクリート?木?金属?
明神式?神明式?
神額はどない??
な〜んて、ウンチクを述べながら神様の領域へ臨まれてはいかがでしょう。

2007年07月17日

祇園囃子と傳來工房

ブロンズ・アルミキャスト、アルミ鋳物専門メーカーの
京都傳來工房専務の橋本昇です!

無事、祇園祭の最大イベント山鉾巡行が終了しました。
今年は台風4号の影響もあり大変心配されましたが
本当に良かったと思います。

実は、巡行2日前の宵々山(巡行2日前夜)に
ある目的で繰り出しました。もちろん、目標は先頭の鉾です。

めざせ長刀鉾(なぎなたぼこ)!

一般の方と同じように鉾下で手拭いを買い、鉾乗り場の
2階へ行きます。

まず、祇園祭の神事始めの儀式で受け取られた「切符」に
無病息災を祈願し、人が溢れんばかりの鉾乗り場橋桁近くへ


祇園囃子を鳴らしている長刀鉾の囃子方に目を凝らし、知り合いの顔を見つけて
ちょっと用事について相談。ついでになぜか記念写真?となりました。


向かって左端が同志社大の大先輩で
香老舗 松栄堂社長の畑さんです。
10歳の時、祇園祭のお稚児さんもおつとめになり
息子さんもお稚児さんになられた京都でも貴重な?知り合いです。
畑社長のエッセイ《薫薫語録》です!

向かって右端が長刀鉾囃子方一番のモテ男!
ワコール東京勤務の西村良則くんです。
祇園祭には必ず京都へ帰ってくるようです。

真ん中は、最近なぜかふっくらしてきたワタクシ橋本です。

今回の目的は、実は鳴りもんの「点鐘」。コンコンチキチの鐘(かね)です。

祇園囃子のこの鐘は、傳來工房が鋳造製作し、納めております。

現在使用されている状況確認と傳來銘の写真取りをするために
長刀鉾保存会皆さんの迷惑かえりみず、長刀鉾を探訪しました。


さて、祇園祭の山鉾の巡行順番はクジで決められますが、
長刀鉾だけは別格扱いの先頭とされています。

皆さんは色々な媒体で
祇園祭の長刀鉾の写真と同時に
「コンコンチキチ」の音色を聞かれると思います。



その時、少しだけ
祇園囃子の鐘「鋳作 傳來工房」を思い出して頂くと幸いです。