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ブロンズ・アルミキャスト

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2007年09月29日

大理石風のアルミキャストです!

こんにちは!
アルミキャストメーカー、傳來工房の杉村です。

ようやく秋らしくなってきました。
しかし、長引いた夏でしたね。
京都ではこれから観光シーズンが到来です。

今回の探訪日記は京都市内での物件をご紹介致します。
場所は市内の中心地。
二条城の真ん前に某宗教法人さんの施設があります。
石構えで非常にどっしりと設計をされている建物です。
設計は東畑設計、施工は清水建設。

外装部分で傳來工房がお仕事をさせて頂きました。
しかし、どこから見ても大理石等、石貼りでしか見えない!
と思われていないでしょうか?


実は屋根のすぐ下のボーダーパネルや少し軒天井になっている部分が
アルミキャストなのです。
設計当初、当然に石を考えられたのですが、
ご存知のように重く、デザインが多様に渡る加工はコストも膨らむと、
アルミキャスト案が浮上してきました。

そこでアルミキャストメーカーの傳來工房が登場です。
設計との打合せで、石風の割れ肌感やデザインは
造形性の抜群なアルミ鋳物ですので問題なくクリアー。
問題は仕上げです。
あくまでも石をイメージしたいとの設計の意向に試行錯誤。
結論としては多色塗装にて石風の表情を出す事になりました。

ベース色の塗装から始まり、何色もの色をチラす事で、
大理石風の色目、質感を出す事で御承認を頂きました。

このようにGRCや石で製作困難なもの、また重量が気になる場合に
軽くて、デザインが自由に出来るアルミ鋳物をお使いいただくケースが多々あります。

もし、紅葉の秋の京都へ来られる場合は二条城に寄っていただき、
ちょいと通り向かいに視線を流してみて下さい!!

2007年09月18日

ブロンズ像、銅像、胴像、胸像

ブロンズ・アルミキャスト、アルミ鋳物専門メーカーの
京都傳來工房専務の橋本昇です!

先週、京都府文化芸術会館に彫刻作品展を鑑賞してきました。


彫刻といっても色々な素材で製作されますね。
一般的に彫刻とは、立体造型を目的として
素材を彫り、刻み製作する創作行為、作品の事です。

しかし、彫刻でも「ブロンズ像」や「銅像」は少し制作過程が異なります。

それは、約1,100℃に溶かしたブロンズ(青銅)を
流し込む鋳造工程があるからです。。
その為、ブロンズ作品を製作する彫刻家には
必ずパートナーとなる鋳造工房が必要になります。

傳來工房は、古くから故岡本太郎先生をはじめ
国内外の色々な彫刻家のブロンズ作品鋳造製作の
お手伝いをしてまいりました。


大谷美術館(西宮市)
原型:岡本太郎  鋳作:傳來工房

現在でも、ブロンズ像のご依頼を受けておりますが、
特に一般の皆さんから「銅像・胴像・胸像」
つまり「肖像ブロンズ像」については
ぜひ、傳來工房にご相談ください。それには理由があります。

さて冒頭にご紹介した展覧会は
藪下実(やぶしたみのる)という彫刻家の作品展です。

実は藪下先生は傳來工房のブロンズ像原型を
お願いしている彫刻家のお一人でもあり
私個人的にも藪下ファンの一人として
今回の作品展にお邪魔しました。


左側が彫刻家の藪下実氏、右が私傳來工房専務の橋本です。

藪下氏は京都芸大彫刻科出身で具象彫刻の世界では
天才と言われた故・山本恪二先生の薫陶を受けられたお一人です。

その山本先生の貴重なお話を紹介します。
「『彫刻』とは、対象となる人間や動物を丹念に観察し、
表面的に模倣するのでなくそのしくみを彫刻的、立体的に
深く理解し、しっかり組み立てることにより
にじみ出てくる作者や対象の心や思いまで表現する」

いつも、藪下氏に肖像ブロンズ原型をお願いして驚くのは、
数少ない写真や資料からご依頼の人物の性格や表情まで
見事に造型される事です。

その観察力、洞察力そしてそれを具現化される造形力は、
立会い時のクライアントの皆様もびっくりされます。
しかし、藪下氏にとっては当たり前の事かもしれませんね。


石膏原型



傳來工房鋳造完成ブロンズ像(オハグロ仕上げ)

さて皆さん、ブロンズ像や銅像、胸像を計画される時は、
具象を中心に創作活動されている彫刻家に原型製作し
その彫刻家のパートナーとなる鋳造アトリエで
ブロンズに鋳造される事をお薦めします。

それは、出来上がったブロンズ像は間違いなく
「彫刻作品としての価値」が存在するからです。

傳來工房では、ブロンズ像、銅像、胸像製作のご相談も承っております。
その為のHPサイトもご用意しました。ぜひ一度覗いて見てください。

例えば「ブロンズ像の相談方法」や
「ブロンズ像製作の意外な価格」がわかりますよ。

肖像ブロンズ像の工程や
特に価格に興味がある方は、こちらをクリック!!

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ブロンズ像、銅像、胸像製作