こんにちは!
アルミキャストメーカー、傳來工房の杉村です。
ようやく秋らしくなってきました。
しかし、長引いた夏でしたね。
京都ではこれから観光シーズンが到来です。
今回の探訪日記は京都市内での物件をご紹介致します。
場所は市内の中心地。
二条城の真ん前に某宗教法人さんの施設があります。
石構えで非常にどっしりと設計をされている建物です。
設計は東畑設計、施工は清水建設。
外装部分で傳來工房がお仕事をさせて頂きました。
しかし、どこから見ても大理石等、石貼りでしか見えない!
と思われていないでしょうか?
実は屋根のすぐ下のボーダーパネルや少し軒天井になっている部分が
アルミキャストなのです。
設計当初、当然に石を考えられたのですが、
ご存知のように重く、デザインが多様に渡る加工はコストも膨らむと、
アルミキャスト案が浮上してきました。
そこでアルミキャストメーカーの傳來工房が登場です。
設計との打合せで、石風の割れ肌感やデザインは
造形性の抜群なアルミ鋳物ですので問題なくクリアー。
問題は仕上げです。
あくまでも石をイメージしたいとの設計の意向に試行錯誤。
結論としては多色塗装にて石風の表情を出す事になりました。
ベース色の塗装から始まり、何色もの色をチラす事で、
大理石風の色目、質感を出す事で御承認を頂きました。
このようにGRCや石で製作困難なもの、また重量が気になる場合に
軽くて、デザインが自由に出来るアルミ鋳物をお使いいただくケースが多々あります。
もし、紅葉の秋の京都へ来られる場合は二条城に寄っていただき、
ちょいと通り向かいに視線を流してみて下さい!!