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2007年12月21日

アルミ鋳物ヴォールト天井

こんにちは!
アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です!

いよいよ今年も大詰めですね。
この頃になれば朝には氷が張り、雪が散らつくイメージが強いのですが、
今年もまた暖かい年末の京都になっています。

さて今回は地下鉄、コスモスクエア駅のご紹介です。
ハイカラな名前ですが、
大阪市交通局の地下鉄中央線にある駅です。



近隣には「なにわの海の時空館(海洋博物館)」や
若い人達がライブなどでよく使う
「Zepp Osaka(イベントホール)」があります。

設計は大建設計、施工は大成JV。

さて、駅構内ですが地下に降りて行き、
プラットホームに立って見上げてみて下さい。


そうです、今回、アルミ鋳物の傳來工房が御世話になった部位は「天井」です。



ローマ時代から主に教会で使用されてきた建築方法で
ヴォールト天井と言うものがあります。
ヨーロッパなどに旅行するとよく見かけますね。

もともとはアーチを石造りや煉瓦、
或いはコンクリートで作っていた曲面天井らしいのですが、
これをアルミ鋳物で表現しました。

サイズは柱間で5000mmです。
この間でアルミ鋳物を8分割して納めています。
深さは1000mmと500mmの2タイプを製作しました。
かなりの奥行が出ていて天井が広く感じられます。



テクスチャーはお馴染みの(?)和紙模様。

施工時には天井躯体からは吊りボルトにて固定をしており、
ルーズホール等を駆使し、隣り合う鋳物と平坦に納まるようにしています。



ただ、基本はアルミ鋳物商品の製作精度が重要になってきます。
特に今回のような局面商品では木型精度が重要となります。
また鋳造後、アルミ鋳物は歪みも出てきますので、
矯正を行う仕上げ精度も同時に求められます。

このように、難易度の高い意匠の凝ったオーダー製品を
デザインし、設計、生産を行うお手伝いを傳來工房は行ってきました。

こんなん出来るかな?と思われる時には是非お声をお掛け下さい!


今年はほんとうにありがとうございました!!
来年も傳來工房の探訪日記はドンドコと(関西風擬態語です)気張って参ります!

皆様、よいお年をお迎え下さぃ!