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ブロンズ・アルミキャスト

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2009年01月28日

西神田2丁目

アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。

ここは神田2丁目。
水道橋から少し南下したところに西神田コスモス館という建物があります。


高層部は区営の集合住宅になっており、
低層部には保育園や防災センターが有ります。
設計は久米設計、施工は清水建設JV。

傳來工房がお世話になったのが低層部の外装ルーバーパネルです。


ご覧のように縦ルーバーになっているのですが、
凹凸がかなり大きな鋳物での製作になっています。


各山になっている部分のピッチが415mm、底面までの深さは150mm有ります。
山の凹んだ部分には梨地にてテクスチャーを付け、
奥まった部分には木肌のような意匠を施しています。
縦ルーバーの上下部に意匠を凝らして、中間部分は型材にてつないでいます。
近寄るにつれてその質感や凸凹感に圧倒されるアルミ鋳物になりました。


さて、館内に入って行きましょうか。


正面から入った通路の両壁面にはこれまたアルミ鋳物が。


こちらの方は山のピッチが300mm、そして谷間の底部が150mmとなっています。
山のトップ部分の意匠もアルミ鋳物ならではの造形性でランダム感を表現。



色の塗り分けも行い、非常にユニークなアルミ鋳物に仕上がりました。

2009年01月14日

松下政経塾ブロンズレリーフ

ブロンズ鋳物、アルミ鋳物専門メーカーの
傳來工房専務 橋本昇です。

1979年、松下幸之助さんが当時の日本を憂い、
国家経営指導者の育成を目的として私財70億を投じ
神奈川県茅ヶ崎に「松下政経塾」を設立され、翌年完成した。



《ブロンズ表札と正門写真》

今年で30周年を向かえる。

その風格ある正門に彫刻レリーフを設置されることになり
我々傳來工房がブロンズ鋳造のお手伝いをした。

監修は、名実共日本一の画廊である銀座の日動画廊が担当された。
私は、担当された日動画廊の銀座店店長に
竣工数年後、当時のお話を聞いたことを思い出します。

当時、世界の松下として成功されていた幸之助さんは
美術工芸についても高い見識をお持ちで色々なコレクションも所有され、
国内外の芸術家と個人的なお付き合いも広かった。

しかし、幸之助さんはこう言われた。

「日本一の日動画廊さんにこれから最も伸びると思われる若手彫刻家に
正門の彫刻レリーフの製作を依頼したい。」

《ブロンズレリーフ写真》

「明日の太陽」 ブロンズ製 緑青発色仕上げ W:14m

原型製作:  加藤昭男(かとうあきお)(1927年〜東京芸術大学卒)
ブロンズ鋳造:傳來工房

未来に対する若者の意思と勢いを感じる迫力ある彫刻です。
わたくし個人的にも国内にある具象彫刻作品ベスト3に入る大好きな作品です。

《余談》
昨年、世界の松下から世界のパナソニックになった。
それにともない色々な関連企業や施設の呼称が変わる。
しかし、この松下政経塾と松下歴史館(大阪)だけは松下の名前が残る。

《政治に少し興味のある方はこちらもどうぞ》
塾設立数年後、あまりにひどい利益誘導型の政治家達を見て
この塾を母体とした新党設立の計画もあったらしい。

それから30年・・・・

2009年1月14日現在
現役衆議院議員、参議院議員の塾生OBは、
結構な数になる。

自民13名 民主17名 計30名 

《松下政経塾出身の主な国会議員や首長》

1期生 逢沢一郎  (自民・衆)  野田佳彦 (民主・衆) 
2期生 山田宏   (東京都世田谷区長)
3期生 松沢成文  (神奈川県知事)
4期生 原口一博  (民主・衆)  高市早苗 (自民・衆)
8期生  前原誠司 (民主・衆)
10期生 中田宏   (横浜市長)
11期生 福山哲郎 (民主・参)
13期生 村井嘉浩 (宮城県知事)

よく見ると世襲議員が少ないのも松下政経塾生OBの特長だ。
(上記では、逢沢一郎だけは例外)

幸之助さんの薫陶を受けた塾生OBに
この不景気を吹き飛ばす活躍に期待したい。



《故 松下幸之助翁》

「不況また良し。
 かつてない不況から、かつてない革新が生まれ、
 かつてない革新から、かつてない飛躍が生まれる。」

 はるか雲の上から幸之助さんの声が聞こえてくる。

 合掌
             傳來工房 専務 橋本 昇