アルミ鋳物による意匠キャスト専門メーカーの
京都の傳來工房専務の橋本昇です。
京都は桜も散り、いよいよ初夏の季節に入りました。
この季節、茶道、華道など
日本の伝統文化の催し物が京都ではたくさん開催されますが
今回の傳來工房の仕事は、「香道(こうどう)」に関わる紹介です。
香道とはひとことで言うと、
香りを焚き、味わい、楽しむというものですが
実は非常に奥深く
作法、書など日本人として香りを通して
磨くべき感性を高めるものといえます。
その香道の中で非常に大きな役割が「お道具」です。
傳來工房では古くから志野流、御家流(おいえりゅう)の
金属によるお道具を納めさせていただいたおります。
【林檎のような形の焚き殻入れ】
材質:錫(すず)
仕上げ:鏡面磨き仕上げ
手に取ると大きさがおわかりりだと思いますが本当に小さなお道具です。
灰押さえや箒(ほうき)など香炉の中に使うお道具を入れる
【建 たて】
材質:錫(すず)
仕上げ:鏡面磨き仕上げ
手で持つと、本当に小さなものですが
ものづくりとして高い完成度を求められます。
傳來工房の仕事は、
建築デザインに関わるアルミ鋳物内外装や
モニュメントなどアートワークの大きな金属の仕事だけではなく
香道や茶道など日本独特の凝縮された世界のお手伝いを
現在も行っております。
付録【京都の風景】
京都上賀茂 大田神社の約25000株の
杜若(かきつばた)がポツポツと咲き始めました。
上賀茂神社のすぐ近くにあり、平安時代から名所として
色々な歌に詠まれ、雅な京都の初夏を感じられます。