新居浜市に「別子銅山記念館」という住友グループの施設があります。
別子銅山って中学生の頃か、学校の歴史で習った記憶がございませんか?
住友グループの源流となった当時世界一の産出量を誇る銅山です。
財閥であった住友グループの発祥の地は京都で、
住友家の所蔵する美術品を納めた「泉屋博古館」が
紅葉で有名な永観堂の近くにあります。
紅葉と言えば、神社仏閣に映える季節がやってまいります。
紅葉と言えば永観堂、永観堂と言えば紅葉ってくらい、
京都では群を抜いた名所です。
「そうだ、京都行こう。」ですよ!
さて住友家ですが、企業グループとしての発祥の地は
愛媛県、新居浜市なのです。
ここに「別子銅山記念館」が有ります。
傳來工房の仕事としては、
住友金属鉱山様が施主となり、
住友家16代目当主の詩をブロンズ鋳物に刻みました。
「亜硫酸吐きし煙の無くなりて島はよみがへる人も草木も」
75年前に活版印刷にて製本された詩集の一句なのですが、
お施主様が当時のままのフォントを使いたいとの御希望。
既存のフォントベースにイラレで形を変えて鋳造しました。
この銅山が住友グループの源流となっており、
山を切り開く部署が住友建設(現三井住友建設)となり、
切り開き採掘する重機を扱う部署が、住友重機械工業となり、
木々を伐採して加工した部署が、住友林業となり、
精製時の煙害対策をした部署が住友化学へと発展していったそうです。