メニューページ ブロンズ・アルミキャスト ディーズガーデン 傳來工房の家 会社案内 工場紹介 サイトマップ お問合せ
ブロンズ・アルミキャスト

ブログトップ

« 2015年01月 | メイン | 2015年03月 »

2015年02月21日

アルミ鋳物特注ポーチ門扉

2月は京都では底冷えなどと言う言葉がピッタリの季節ですが
お昼間はポカポカの「ポカ」程度には感じるようになってきましたよっ!

ヨーロッパの伝統工芸の1つに「鍛鉄」があります。
ロートアイアンとも呼ばれ、門扉やフェンス、手摺等に多用されています。
コークスで熱した鉄を叩いて、叩いて、曲げて、と造り込んでいく手法です。

ヨーロッパで流行り、日本にもその技法は入ってきましたが、
日本では主に農耕具や日本刀で
この「鉄を叩く」という技法が使われました。

さて、アルミ鋳物メーカーの傳來工房ですが、
「叩き込み」ではなくて、「鋳込み」で商売しております。

今回は「鋳込み」のアルミで
「叩き込み(風)」の門扉を造りました。
(ややこしいですか??)

お世話になった物件は兵庫県、西宮市にて
「ウェリス西宮北口 コンフュール林田」です。

デベロッパーはNTT都市開発株式会社
設計は浅井謙建築研究所株式会社

アルミ鋳物のポーチ門扉を特注で製作させて頂きました。
アルミで表現する事により、「軽く」、且つ「錆びない」門扉となります。


叩き込みでよく使われる、ネジリ、小タタキを
アルミ鋳物にて表現。

取っ手もデザインを合わせた小タタキ仕様です。

吊元は有効開口を取る為にピボットヒンジ仕様としています。

型物なので抜けのテーパーさえ注意すれば
どんなテクスチャーも表現可能です。

ヘラと粘土を貸し出しますので、造型チャレンジ!してみませんかっ?

京都宇治 平等院

まだまだ寒い日が続く中、今日はさすがに2月も後半のせいか
ようやく春を感じる日となりました。

京都の意匠アルミキャスト専門メーカーの
傳來工房副社長の橋本昇です。

先日、お客様のご案内の下見のために
京都宇治の平等院近くまで視察に行ってきました。

この日は良いお天気で南門近くまで行くと何やら竹で組んだ大きな格子があり
よく見ると大きな藤(ふじ)が沿うように設置されている様子。


ネットで調べてみると見事な縦型の藤棚だったことに驚きました。

その藤棚格子を見て
近くにアルミ鋳物による格子手摺りの傳來工房の仕事を思い出しました。

本当に偶然です。

京都地元のランドスケープ事務所のご依頼で平等院周辺の修景計画で
我々傳來工房が歩道意匠手摺を鋳造製作施工いたしました。


意匠格子手摺 材質:アルミ合金鋳物(AC3A) 
塗装:アクリルウレタン樹脂塗装
鋳作:傳來工房

突然の傳來工房の仕事に出会い、大変嬉しい気持ちになりました。

数日後、お客様を平等院にご案内しましたが
私自身も見学するのは小学校5年生以来で正直、心は半分観光気分。

近年修復された世界遺産の平等院鳳凰堂はもちろん素晴らしい建築ですが
私の興味は、栗生明設計の平等院ミュージアム鳳翔館。

大きな施設ではありませんが
さすが日本芸術賞受賞の建築だけに高い品位を感じる作品に驚きました。

(あとがき)
創建された藤原家の家紋でもある大きな藤棚は
ゴールデンウィーク時期が最高の見頃らしいです。

私が行った時は、山茶花が満開でした。