皆さま、こんにちは。
傳來工房の杉村です。
鋳物メーカーの傳來工房ではアルミを主として
ブロンズ合金鋳物も多数手掛けています。
ブロンズ合金鋳物の製品としては
作家先生の原型によるブロンズ像や
銘板などがあります。
そして今回、沖縄物件でのご依頼があり
ブロンズ合金鋳物レリーフの製作に携わりました。
お手伝いさせて頂いた現場は「沖縄女子短期大学様」です。
認可後49年、那覇市内におられましたが、
校舎の老朽化に伴い、平成27年10月に
与那原町・東浜という場所で新キャンパスが移転・開校します。
この新キャンパスで時計棟を設置されたメーカー様が
世界のセイコーさんです。
さて、傳來工房のお仕事ですが、
時計塔の土台部に設置する「ブロンズ鋳物レリーフ」の製作をご担当。
作家先生は沖縄で活動されている西村貞雄様。
有名な「ひめゆりの塔」のひめゆりレリーフを造形された先生です。
作家先生から「石膏原型」が空輸されてきました。
長さは1250mmあります。
花の部分と葉っぱの部分は別々の原型ですが、
鋳造後に溶接まとめをします。
砂型を作って、ブロンズ鋳造を行います。
先生の掘り込みサインも忠実に鋳造。
完成後、送付してセイコーさんにて取付が行われ完成です。
ちなみに、色は「緑青(りょくしょう)」です。
沖縄の青い空の下、新しいキャンパスに「しらゆり」が咲きました!