メニューページ ブロンズ・アルミキャスト ディーズガーデン 傳來工房の家 会社案内 工場紹介 サイトマップ お問合せ
ブロンズ・アルミキャスト

ブログトップ

« 2007年09月 | メイン | 2007年11月 »

2007年10月26日

京都にある明治の西洋建築

アルミ鋳物、ブロンズ鋳物専門メーカーの
傳來工房専務の橋本昇です。

明治維新が終わり、文明開化が進む中、
世界中から色々な西洋文化が入ってきた。

その中で西洋建築は、近代化を目指す日本人にとって
これほどわかり易いものはなかった。

この頃、京都においても多くの西洋建築が建設されたが
そのほとんどがキリスト布教を目的とした宣教師を兼ねた
外国人建築家達がその役割を担った。

しかし、この時代に活躍したあまりにも有名な日本人建築家がいる。

辰野 金吾 タツノ キンゴ (1854〜1919)

その辰野金吾の代表作のひとつが京都三条通りに残っている。

旧日本銀行京都支店  1906 (重要文化財)


平安建都1200年事業のひとつとして完全復元が計画された。
重要文化財でもある名建築の意匠金属復元を
われわれ傳來工房が担当した。(1988)

京都府文化財保護課からの依頼で調査に入ったが
他の西洋建築同様、第二次世界大戦時の軍需供出で
意匠金属の当時のものはほとんど残っておらず、
唯一、竣工当時の銀行内部の写真が数枚だけ
日本銀行本店で保管されていた。

傳來工房が担当したのは、
ブロンズの大型シャンデリアや
2F回廊下のブロンズ照明ペンダント。



拡大した写真と当時の建築様式を睨みながら意匠を具現化し、
ブロンズ鋳物と銅版を使い復元した。当時を偲びながらも楽しい仕事だった。
そして仕上げは、ブロンズ古美硫化イブシの発色とした。



ブロンズ復元も終了間近でやれやれと思っていたら、
急遽、外部のクラシックな街灯復元も依頼があった。

これは予算の関係で当時と同じ鋳鉄で復元したが
しっかりと耐蝕処理をしたのにやはりサビが気になる。
鉄の宿命か・・・


現在も京都文化博物館別館として一般に公開されており、
日本銀行の大金庫は、今ではカフェとして利用されています。
これには金吾もビックリでしょう!

この日本銀行京都支店竣工の8年後、
彼の代表作となる
「中央停車場 (現 JR東京駅) 1914」が完成した。

NHKの松平アナ風に語ると
「その時、辰野金吾 60歳 近代建築の扉を開けた。」

私にとっても、大変思い出の残る仕事だった。

2007年10月25日

神戸女学院大学(学生寮)

こんにちは!
アルミキャストメーカー、傳來工房の杉村です!
しかし寒いですねぇ。
朝晩の冷え込みには鼻水が出てしまうような季節になりました。
1日うちで寒暖が激しい中、風邪には最新の注意をしましょう!


さて、今回のアルミキャストメーカー、傳來工房のお題は
兵庫県の西宮にあります、『神戸女学院大学』です。

アメリカの宣教師が伝道の為に私塾を開いたのが学校の始まりだそうです。
設計は一粒社ヴォーリズ建築事務所、施工は竹中工務店。
ヴォーリズの代表作の1つとなっている作品です。


建築はスパニッシュミッションという様式でまとめられており、
細部等、非常に凝った設計がなされています。

さて、アルミキャスト専門メーカーの傳來工房がこちらで御世話になったのは
「メアリー・アンド・グレイス・ストウ学生寮」と名付けられている寮です。


外観を一見すれば「これだ!」って分かりますね。
そうです。バルコニー手摺です。


アルミキャストの造形性を最大限に活かした意匠。
中央部のデザインは学校の校章のシルエットを表わしています。
他のデザインを含めて、部分原寸モックアップを作成して、
設計の先生と細部に渡ってお打合せを行い決定!

また造形性だけではなく、枠の見付けも65mmを取っており、
非常にしっかりとしたアルミ鋳物に仕上がっています。


トップレールも楕円形のデザインとして、一体鋳造にて仕上ており、
全体として綺麗にまとめ上げられた作品です。


通りすがりでちょいと見に行こか、ってな事が出来ない場所なのですが、
傳來工房の隠れた逸品です!