アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。
今回のお題は京都の北、福知山市でのお仕事です。
福知山市は「鉄道のまち」と呼ばれています。
日本海の軍港舞鶴港へつなぐ交通網の普及の必要から
比較的早くから鉄道の整備がされたのが起源です。
福知山駅南口整備の中で、
鉄道のまちに相応しいモニュメント設置が計画されました。
SL機関車を設置されたのですが、この外柵にてお世話になりました。
最初の設計では鉄のフラットバーを熔接で意匠的に組んだデザイン。
モックアップを作られて市のスタッフが確認をしたところ、
SL機関車とのバランスがど〜も悪い。
そこで市の整備課の方より傳來工房にお電話が有り、
代替のフェンスを探していたがなかなか見合うモノが無いと。
アルミ鋳物の傳來工房の登場となりました。
以前にも駅前のモニュメントのお仕事を頂いた経緯が有り、
覚えて頂いてたのが嬉しいところです。
鋳物の事ですから当然に自由なデザインでの提案が出来ます。
ただ予算が決まっている中での設計変更ですので、新木型は作れない状況。
そこで、格子コレクション2での提案を行い、承認を得られました。
斜めから見ると緩やかにアールが付いているように見えますが、
各パネル毎に支柱を中心に角度を付けています。
点検用の扉も付け、意匠を考えて支柱は後ろに控えた設計です。
格子コレクション2は表面仕上げを鉄のタタキ風に仕上てある門扉です。
ポーチ門扉として開発したのですが、このようにフェンスとしても立派に施工をする事が出来、また市の方からもお褒めを頂き、満足のいく物件になりました。
SLはもともと丹波の篠山線を走っていたSLだそうです。
保存状態もかなり良く、小型ながら馬力はかなり有った機関車との事。
福知山市。なかなか行かれる機会は無いと思うのですが。。
駅前に傳來工房有りです。