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2008年08月26日

福知山駅南口鋳物フェンス

アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。
今回のお題は京都の北、福知山市でのお仕事です。

福知山市は「鉄道のまち」と呼ばれています。
日本海の軍港舞鶴港へつなぐ交通網の普及の必要から
比較的早くから鉄道の整備がされたのが起源です。

福知山駅南口整備の中で、
鉄道のまちに相応しいモニュメント設置が計画されました。
SL機関車を設置されたのですが、この外柵にてお世話になりました。


最初の設計では鉄のフラットバーを熔接で意匠的に組んだデザイン。
モックアップを作られて市のスタッフが確認をしたところ、
SL機関車とのバランスがど〜も悪い。

そこで市の整備課の方より傳來工房にお電話が有り、
代替のフェンスを探していたがなかなか見合うモノが無いと。
アルミ鋳物の傳來工房の登場となりました。
以前にも駅前のモニュメントのお仕事を頂いた経緯が有り、
覚えて頂いてたのが嬉しいところです。

鋳物の事ですから当然に自由なデザインでの提案が出来ます。
ただ予算が決まっている中での設計変更ですので、新木型は作れない状況。
そこで、格子コレクション2での提案を行い、承認を得られました。

斜めから見ると緩やかにアールが付いているように見えますが、
各パネル毎に支柱を中心に角度を付けています。



点検用の扉も付け、意匠を考えて支柱は後ろに控えた設計です。



格子コレクション2は表面仕上げを鉄のタタキ風に仕上てある門扉です。
ポーチ門扉として開発したのですが、このようにフェンスとしても立派に施工をする事が出来、また市の方からもお褒めを頂き、満足のいく物件になりました。

SLはもともと丹波の篠山線を走っていたSLだそうです。
保存状態もかなり良く、小型ながら馬力はかなり有った機関車との事。

福知山市。なかなか行かれる機会は無いと思うのですが。。
駅前に傳來工房有りです。

2008年08月12日

アルミ鋳物《意匠扉》1作

意匠アルミ鋳物専門メーカーの傳來工房専務 橋本昇です。

今年の京都もすごい暑さが続いています。

京都植物園北にあるご存知北山通りは、磯崎新氏、安藤忠雄氏、
高松伸氏などの建築作品が並び、お洒落なブティックやカフェがたくさんあります。

その中心に小学生の頃から通っていた剣道道場が今でも残っており、
紅顔時代に遊んだ上賀茂のノンビリした田園風景とのギャップには、
あらためて驚かされます。

その北山通りがお洒落な通りになる前に完成した《アルミ鋳物性意匠扉》の
傳來工房の仕事をご紹介します。

コーポタクミ アルミ鋳物意匠扉 H:約2400mm  築 約30年!



アールヌーボー風の具象ですが、何ともいえない
軽やかさ(かろやかさ)と華やかさがある
どこか現代的な造形美を感じるレリーフ扉です。



この作品は傳來工房アトリエスタッフが粘土で原型を作り、
京都工場でアルミ合金(AC3A)で鋳造しました。
仕上げは、松煙イブシ仕上げです。

私は前から知っていたのですが、この扉を通り過ぎるほとんどの人が
顔をこの扉に向けていることに気がつきます。

車で通り過ぎる人の中には、「アッ!・・・」と言っている人もいるのです。
私や家族もいつもこの扉の前を通るのが楽しみで大好きな扉です。

ここにお住まいの方もこのお洒落なピーコックの扉には、
間違いなくご満足されているに違いありません。

でも一番喜ばれているのは、築年数に関係なく
人気がある集合住宅コーポタクミを所有されているお施主さんでしょうか?

扉一つでも素敵なランドマークになるとは、意匠や造形の凄さに驚きます。