京都の意匠アルミ鋳物メーカー専務の橋本です。
明日からもう7月。
京都も梅雨らしいお天気になり7月1日から《祇園祭り》に入ります。
祇園祭は7月末までの一ヶ月間、色々な行事が続きます。
皆さんご存知の祇園祭のメインイベントである
山鉾(やまぼこ)巡行は、7月17日です。
私の友人達もそれぞれの町内の鉾や山に乗り、
山鉾が四条から河原町を通り観客席が設けてある
京都市役所前の御池通りに達する頃には最高潮となります。
その御池通りの仕事を傳來工房がお手伝いしましたのでご紹介します。
京都市が建都1200年事業の一つとして
京都中心部のランドスケープ「御池通シンボルロード」が計画されました。
われわれ傳來工房がお手伝いしたのは、御池通を碁盤目に
交差する南北の通りを表示し現在位置を歩行者にわかり易くする
現代版「辻標(つじしるべ)」です。
本体の材質は、表面が工藝的なテクスチュアで
鋳造したアルミ合金鋳物製です。
各通りの名前もアルミ鋳物で一体鋳造ですので
外れることはなく、イタズラされても安心ですね。
写真は撮れませんでしたが
夜になるとスリット部から照明が点灯し辻標が浮かびあがります。
《辻標SUSプレート》
各通りの由来や歴史を
日本語、英語、中国語、ハングルの4カ国語で表示し、
現代的な風合いのある発色ステンレス3Sで仕上げました。
この辻標のデザインは、
GKデザイングループであるGK京都さんが担当されました。
さすがにGKデザインさんだけに非常に完成度が高いデザインですね。
良いお仕事をお手伝いでき本当にありがたく、色々な建築家や
ランドスケープ関連の皆さまからお声をかけていただいております。
《余談》
丸竹夷に押御池、姉三六角蛸錦(まるたけえびすに・・・)で
おなじみの京都辻わらべ歌。
京都には、味わいある古い辻名が今でも残り使われています。
それだけに覚えるの大変・・・
この歌も小学校の頃に自然に覚えましたが
今でも町中に入ると口ずさみ、通り名が確認でき、助かります。
しかし、これは碁盤目の京都の北から下がってくる通りの歌。
今回われわれが作った各辻標の東から順番に
辻名を歌えたり諳(そら)んじたりできる人は地元でも少ないのでは・・・
京都検定の問題には最適かも。
ちなみに私は、東からの辻歌は、歌えませんが
中学生時代ウロウロ?したおかげで通り名は85点くらいです。