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2006年08月18日

学生の町、京都

京都は五山の送り火も終わって、名目上は夏が終わったらしいです。
しかしっ!そんな事はないのです。暑さを通り越してアッチッチ状態です。

今回ご紹介する施工物件は「京都市大学の町交流センター」(キャンパスプラザ京都)です。
場所は京都駅の西隣(大阪寄り)に建っており、JR電車の窓からもよく見えます。

京都は昔から大学や短大が集積し、「学生の町」として有名でありました。 
京都大学を始め、私学では同志社大学、立命館大学を筆頭にひしめき合うほどに
大学、短大が散在しています。

昨今、京都市内の大学が京都離れを起しており、隣県からの誘致も手伝い、
移転していく学校法人も出てきています。
これは非常に悲しい事です。
学生時代の青春を京都で過ごした人たちが、何年かして彼女や彼氏と、
或いは家族を引き連れて思い出の地、京都をまた訪れる。
これが学生の町、京都の良さであるように思うのです。
と、オヤジの独り言はこのくらいにして。。

さてさて、大学と地域、そして産業界を結びつける役割を果たす施設として
建設されたのがこのキャンパスプラザ京都です。
加盟団体としては京都市、各大学・短大、
そして商工会議所や工業会などが名を連ねています。

傳來工房がお仕事をさせていただいたのは外部のルーバー部分。
写真では分かりにくいですが、全てアルミ鋳物で製作をしており、
遮光ルーバーとしての機能に加え、デザイン意図としては簾(すだれ)との事。
平安時代の絵巻物には簾、いかにも京都です。

ルーバーの各フィンは100mmピッチで並んでおり、
高さも同じく100mmを取っています。 
躯体からのスチール製ブラケットにてキャストを受けており、
前面にはステンレスワイヤーを意匠として上下に通しています。

JRで京都を通過される際には、是非、思い出して頂けると嬉しいです!!

杉村でした!!

2006年08月01日

世界最大のアルミキャスト・モニュメント

こんにちは!
アルミ鋳物、アルミキャスト専門メーカーの
京都傳來工房専務の橋本昇です。

今日から8月。

なぜか本日の京都の暑さはまだマシですね。

今回は傳來工房「アートワークの仕事」のご紹介です。

1984年、東京駿河台下に「大正海上本社ビル」が建設された。
(現名 三井住友海上火災駿河台ビル)

建築設計は、当時の日建設計を代表する建築家 林 昌二氏。 
当時では斬新デザインな二脚型構造の超高層ビル(103.5m)が建築された。

その二脚の大きな間からアプローチ越しに中庭が見える。


その中庭に設置されるモニュメントを
国際的な現代美術の彫刻家、
清水九兵衛氏(きよみず きゅうべえ)に依頼された。


久しぶりに現地に訪れたが
とにかく彫刻作品のスケールの大きさに驚く。


同時に約20年前に建設された事を
全く感じさせない凛とした空間を感じる。

作品名「朱龍」 
朱色の龍がひょうたん型の水面に飛び込み、
頭とそして胴体の一部を出した姿をデフォルメし表現された。


このモニュメントを傳來工房で
構造設計し京都本社で鋳造し施工した。

材質は、アルミキャスト(アルミ鋳物)
仕上げは、アクリルウレタン塗装に表面欠き削り仕上げ+クリアー塗装

第10回吉田五十八賞《建築関連美術の部》受賞。
ほんとうに素晴らしい作品のお手伝いをしたことを誇りに思う。


【訃報】
先日84歳で九兵衛先生が他界された事を出張先で知り、
昨日7月31日京都東山大谷本廟での告別式で先生とお別れをしてきた。

そういえば約20年前「朱龍」完成した年の10月、私の結婚式に出席をお願いし
素晴らしいスピーチも頂戴した事を思い出した。


私の大好きなギボシの花が咲き乱れる向こうに「朱龍」が踊る。

合掌


*