京都は五山の送り火も終わって、名目上は夏が終わったらしいです。
しかしっ!そんな事はないのです。暑さを通り越してアッチッチ状態です。
今回ご紹介する施工物件は「京都市大学の町交流センター」(キャンパスプラザ京都)です。
場所は京都駅の西隣(大阪寄り)に建っており、JR電車の窓からもよく見えます。
京都は昔から大学や短大が集積し、「学生の町」として有名でありました。
京都大学を始め、私学では同志社大学、立命館大学を筆頭にひしめき合うほどに
大学、短大が散在しています。
昨今、京都市内の大学が京都離れを起しており、隣県からの誘致も手伝い、
移転していく学校法人も出てきています。
これは非常に悲しい事です。
学生時代の青春を京都で過ごした人たちが、何年かして彼女や彼氏と、
或いは家族を引き連れて思い出の地、京都をまた訪れる。
これが学生の町、京都の良さであるように思うのです。
と、オヤジの独り言はこのくらいにして。。
さてさて、大学と地域、そして産業界を結びつける役割を果たす施設として
建設されたのがこのキャンパスプラザ京都です。
加盟団体としては京都市、各大学・短大、
そして商工会議所や工業会などが名を連ねています。
傳來工房がお仕事をさせていただいたのは外部のルーバー部分。
写真では分かりにくいですが、全てアルミ鋳物で製作をしており、
遮光ルーバーとしての機能に加え、デザイン意図としては簾(すだれ)との事。
平安時代の絵巻物には簾、いかにも京都です。
ルーバーの各フィンは100mmピッチで並んでおり、
高さも同じく100mmを取っています。
躯体からのスチール製ブラケットにてキャストを受けており、
前面にはステンレスワイヤーを意匠として上下に通しています。
JRで京都を通過される際には、是非、思い出して頂けると嬉しいです!!
杉村でした!!