アルミ鋳物メーカー、傳來工房の杉村です。
京都の北西の方に南丹市という町があり、
この駅前に「京都建築大学校」という専修学校が有ります。
名前が示す通り、建築全般を学ぶ大学です。
在学中に二級建築士の受験資格が得られたり、
インテリアプランナーの資格を取れたりと、
建築関係の仕事を志す学生さんが日々勉学に勤しんでおられます。
JR園部駅を少し進むと目の前に学校の入口が有り、
校舎までには、まず大階段を上って行くようになっています。
今までオープンなアプローチだったのですが、
今回、大きな門扉、そしてフェンスを取り付ける計画が上りました。
デザインが縦格子なので他の素材、
例えばアルミ型材やスチールのフラットバー等が候補にも
ありましたが、ここはやはり学校の「顔」になる部分。
理事長が是非、「良いモノを」との要望でアルミ鋳物メーカーの傳來工房に
お問合せが舞い込んで来ました。
縦格子のフェンス、そして門扉を製作しました。
ただ、型材のフラットな縦格子ではなく、そこはやはり鋳物です。
表面にはロートアイアン風の小タタキ模様を表現しています。
引戸はW8000の両引き。
アルミ鋳物の縦格子の見込みは60mmを取っており、
しっかりと重量感有る門扉に仕上っています。
フェンス支柱にはステンレスのフラットバーを使い前面からも
スマートになるように納めました。
門扉の枠は当初スチール製で図面が描かれていたのですが、
後々のメンテナンスを考慮し、ステンレス製で製作をしました。
施工が終わり写真を撮影した日がちょうど入学式の日でした。
やや緊張した初々しい学生さんが傳來工房製の門扉を通って
大階段を上がって行かれます。
暖かくなれば階段に座ってダベる学生さんの姿が想像できそうです。