お火焚き祭
すっかり冬になりました。
傳來では、毎年恒例のお火焚き祭が執り行われました。
元来が鋳造業で火を扱う弊社では、安全祈願の重要な行事です。
傳來は10月決算ですが、なぜそんな変則的な月が決算月ですか?と聞かれることがありますが、
はっきりとした理由は、知りませんでした。
今日、ご祈祷を受けているとき、ひょっとしたら11月のお火焚き祭を期の初めに
執り行うためかと閃きました。
正解かどうかはわかりませんが、今後はこれを理由にしようと思いました。
お火焚きとは?
11月に入ると、京都の各神社から煙が立ち昇ります。
お火焚きと呼ばれ、江戸時代から京都地方などで行われる神事で、
陰暦11月に社前において火を焚き、祝詞や神楽でもって神意を慰めるものです。
秋の収穫感謝の新嘗祭(しんじょうさい・にいなめさい)の一種、
または古くから庭燎(にわび)を焚いて神楽を舞ったものの名残であるとも言われており、
神社だけでなく民間でも行われ、みかんや饅頭、おこしなどを供え、
神社が参詣者に授与したり、民間の子供たちに与えたりします。
また鍛冶屋の鞴(ふいご)祭りなどが行われることもあったようで、
火を用いる業種(鍛冶屋や染物屋、造酒屋など)で
この様なお火焚きの日が決まっていることが多くあります。
また、火焚祭は太陽光の力が一年で最も弱まる冬至に合わせ、その復活を願ったことに由来するといいます。